生産加工工程においては旋盤それ自体が工具損傷検出器や刃物寿命管理カウンターを備えており、工具の損傷による製品ムラは未然に防止されております。そのうえ加工手順は、どのように複雑なものであれ記憶装置にプログラミングされ、自動制御、自動測定の過程を経て加工がなされているものの、加工物に対する厳重な検査は欠かすことができません。
切断長検査、回転角度検査、真円度検査、たわみ検査、平滑面検査など精密測定器を用いて行うものから、肉眼に依る検査まで、厳しいチェックのうえになりたつ厳重な品質検査があってこそ信頼度の高い製品が生まれるものと考えます。
主力機械設備は、シンコム、ツガミ、森精機、マザックの複合NC旋盤と小型精密複合NC旋盤です。これらのNC旋盤は複雑形状の高精度加工を最小の時間で削り出すことの出来る旋盤です。言い替えれば、高度の複合工程の加工サイクルに関する複雑多系統の制御はすべてプログラムを用いて行われており、細いワーク、長いワークの高精度加工、複雑度の高い精密複合加工を最も得意とする設備であり、加工精度の向上とともに、加工コストの低減を可能にしています。そのうえ30年に亙って培われた金属加工に対する錬成度の渡合と金属素材そのものを見る目、いわゆる伝統がここに生かされています。
名称
型式
メーカー
特長
台数
NC自動旋盤
F-20
シチズン
φ25まで複合機
1
F-12
シチズン
φ12まで複合機
2
E-20
シチズン
φ20まで複合機
7
L-16
シチズン
φ16まで複合機
13
L-20
シチズン
φ20まで複合機
1
GL-30
シチズン
φ35まで複合機
1
L-32
シチズン
φ32まで複合機
1
L-25
シチズン
φ25まで複合機
1
BO-12
ツガミ
φ12まで複合機
1
BO-18
ツガミ
φ18まで複合機
4
BO-325-II
ツガミ
φ30まで複合機
1
B0326-II
ツガミ
φ32まで複合機
1
SS327-5AX
ツガミ
CNC旋盤
1
B038T
ツガミ
CNC精密自動旋盤
φ8〜φ38までの大きな径を寸法10μm(0.01mm)以下まで
1
SB-12R
スター精密
φ12まで複合機
2
SB-16R E
スター精密
φ16まで複合機
3
SB-20R E
スター精密
φ20まで複合機
1
BNJ-51SY3
シチズンミヤノ
φ51まで複合機
(両端加工)
2
L-154sy
森精機
φ50まで複合機
1
GL-1500
森精機
φ50まで複合機
4
NL1500SY/500
森精機
φ51まで複合機
1
NC自動旋盤 合計
50
小型NC旋盤
NUCBBOY8GL
エグロ
−−−
1
精密全自動CNC旋盤
NUCROBO-8EX
エグロ
−−−
1
センタレス研磨機
GR-20045N
日進機械
−−−
1
工具研磨機
MZ-3BG
桜井産業
−−−
1
卓上旋盤
−−−
エグロ
−−−
9
ボール盤
−−−
吉田 他
−−−
6
タッパー
−−−
吉田 他
−−−
12
小型フライス盤
−−−
MAC
−−−
2
投影機
−−−
トプコン
−−−
2
表面粗度計
サーフコム1800D/DH
東京精密
−−−
1
測長機
YA-101A
ニスカ
−−−
1
DGホールテスター
GS-551
小野測機
−−−
1
ハイスピン
BRS-121
ブラザー工業
−−−
1
ハイスピン
BRS-103
ブラザー工業
−−−
2
画像寸法測定器
IM-7000/7020
キーエンス
−−−
1
測定工具顕微鏡
−−−
−−−
−−−
1
開発段階での試作品の早期対応、マスプロ時の仕様変更への早期対応が重要となりますが、私共は46台のマシンでこれに対応することができます。緊急を要する商品の素材径を46台のどこかで使用していることが多いからです。 尚、メッキをせずにSUS材で対応すれば、1〜2日でお届けすることも可能と考えています。
社内にはユーザーと同じ立場に立って様々な問題に取り組んでいる集団があります。一人一人の発想を重んじ、文献に目を通し、素材固有の特性の研究、金属加工技術の基礎研究、生産機械の制御技術など、物づくりの原点に立ち返っての地道な研究がなされ、生産環境の一層の充実を図るべく機械の台数を増やし、明日に向かってここから新しいものを見い出そうと種々の試行錯誤がくり返されているのです。
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